不倫を肯定する?
新宿店、第一号のお客様のご相談は「不倫」に関するものでした。
どこか暗い面持ちで入って来られたお客様…「何かある!」と思いながら「いらっしゃいませ」とお声をかけると、小さな声で「あの端っこのブース、いいですか?」と指さしたところは私が待機しているブースでした。
「私でよろしければ、どうぞ」とご案内すると、そそくさとお掛けになりました。
「何かご事情がおありのようですので、小さい声でお話致しましょうね」と言うと、コクっと頷かれました。
お話を伺うと、家庭を持っているが仕事関係の人と不倫関係になってしまった、とのことで、ご本人は関係を終わらせたいのだが、家族と離れて暮らしている寂しさからずるずると関係が続いてしまっているというのです。
さみしいからといって不倫をしても良いのか!と世の中のほとんどの方がそう思うのは当然だと思います。ただ、この「寂しさ」の質が違うのだと私は思うのです。
独身の寂しさと、配偶者から理解されなかった時の寂しさは全然違っていて、後者の寂しさはとても深いのです。
一人よりも二人のほうが寂しさをより強く感じることってないでしょうか?一緒に居るのに何故?近くに居るのに遠く感じる、など。
離婚や不倫が多い昨今、背景には人ならではの「寂しさ」が解決されない点が挙げられるのではないでしょうか。
人として「自立」する、恋人や配偶者に依存しないためにはどうしたら良いか、を考えるべき時なのかもしれません。